「徳右ェ門 古今つれづれ語り」第四話

  • 2010.03.31 Wednesday
  • 12:10
徳右ェ門さんお久しぶりです!和こもの花影抄にまたまた遊びに来ていただき嬉しいです。
今回のお話もまた興味深いです。季節の変わり目、整頓中に出てきたものとは・・・


「徳右ェ門 古今つれづれ語り」第四話「やなぎ行李の懐かしきモノ」

小間物屋徳右ェ門でございます。
幾月ものご無沙汰、まったくもって面目次第もございません。
あちらとこちら、お月様とお天道様と暦の主が違うので月の呼び名は異なりますが、草木の営みは変わらぬもので薄桃色の桜の花が眼に飛び込んでまいります。

実は先日、空気も心地よく乾いておりましたものでこれは虫干し日和と思い、納戸の奥から大層古びた柳行李(やなぎこうり‥柳の枝の皮で編んだかぶせ蓋式の昔の衣装ケース)を引っ張り出したところ、面白いモノが出てまいりました。
わたしの頭の中からはすっかり忘れられていたらしくいつ頃のモノだったかおぼろげな記憶しかございません。

果たしてうちの職人が作ったものか・・・かなり痛んで壊れております。いずれも象牙で作られており、カフスボタンや何か装飾品の一部分のようにも見えますが図柄から察すると開国間もない頃の異人さん好みですので、イセザキ町の店時代のモノかもしれません。
先程こちらの職人母娘に見せました所、非常に興味を持った様子でしばらく貸して欲しいと頼まれました。なにやら新しい小間物のアイデアが浮かんできた様子、しばらくはこちらに置いてゆくことにいたしましょう。

何を隠そうこの私、かの飛行船が日本に飛んできた時は、仕事そっちのけで写真機片手に日本全国飛行船を追っかけ廻しておりました。久しぶりにレンズを覗いてみようかと若い職人にデジカメなる写真機の使い方を教わりこれらを撮ってみましたので、話の種にまずは皆様ご覧ください。それにしても印画紙はいらない上、レンズを覗かずに写真が撮れるとは何とも不思議なものでございます。



つい虫干しの最中にこちらにうっかり来てしまいましたが、まだまだ他にも干さなければなりませんので今日のところはひとまずこれで失礼をさせていただきます。

*職人(娘)からの一言・・・旦那様はあのように言ってますが、実はかなり手先が器用だったようで、昔々は某写真機会社の技術者をしていたという噂も・・・、あの壊れた象牙の品々はおそらくきっと自分で作ったものではないかと私は睨んでいるのですが。

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